遺言書作成で未来のトラブル回避!江戸川区の司法書士が教える実践ガイド

こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続・会社設立に」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。

はじめに

「遺言書は年を取ってから書くもの」と考える方も多いです。

実は遺言書は若い方にも重要な役割を果たします。

例えば、不動産や投資資産、家族に残したい特定の物がある場合や、将来のトラブルを避けたい場合に有効です。

特にこれから起業される方や副業やフリーランスで法人化したい方も遺言書を書くことは有用です。

しかし、「遺言書が大事だと聞くが、具体的にどう始めればいいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、若い方にも理解しやすいよう、司法書士の目線で遺言書の作成手順とポイントを解説します。

遺言書作成に向けての基本知識

1. 遺言書はいつでも何度でも書き直せる

「将来の状況が変わったらどうしよう?」と心配になる方もいるかもしれません。

しかし、遺言書はいつでも何度でも書き直せます。

たとえ今決めた内容でも、後で気が変わったり、家族構成が変わったりした場合には、新しい遺言書を作成することで内容を更新できます。

重要なのは「まずは書いてみること」です。

現時点での希望や意志を形にしておくことで、何もない状態よりはるかに安心です。

まずは自筆証書遺言で書いておき、最終的な段階に来たら公正証書遺言にするとかも有用です。

具体的な例:

例えば、若い頃に親から受け継いだ不動産を「友人に譲りたい」と考えて遺言書を作成したとしても、将来結婚して家族ができたら、遺言書を書き直して家族に遺すことができます。

2. 遺言書は遺留分があっても有効

遺言書を書く際、「遺留分」が気になる方も多いでしょう。

遺留分とは、配偶者や子供に法律で保証されている最低限の取り分のことです。

遺言書があっても、相続人は遺留分を主張することができますが、遺言書自体が無効になるわけではありません。

遺留分を考慮した上での遺言書を作成することで、相続人全員が納得しやすい形にすることが可能です。

司法書士のアドバイス:

例えば、特定の人に多くの財産を譲りたい場合には、残りの財産を遺留分として他の相続人に残しておくと、争いを未然に防ぎやすくなります。

また、事前に司法書士に相談することで、遺留分を考慮した遺言書の書き方について具体的な助言を受けることができます。

遺留分対策として生命保険を活用するのもありです。

遺言書を書くためのステップ

ステップ1:自分の財産をリストアップする

まずは自分の財産をリストにまとめてみましょう。

預金、不動産、投資、さらには所有する高価な物品など、すべて書き出すことが大切です。

この段階で、遺言書に含めたい財産とその行き先を具体的にイメージできます。

具体例:

例えば、アパートを複数所有している場合、それを誰に相続させたいか、または売却して現金化し、特定の相続人に分配するかを考えることができます。

ステップ2:遺言書の種類を決める

遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」などいくつかの種類があります。

すでにこの内容を残したいということが決まっている方は、信頼性が高く法的な効力も強い「公正証書遺言」がおすすめです。

公証人が関与するため、法的なトラブルを防ぐことができ、遺言書の紛失リスクも低減されます。

ただ、若い人の場合は、遺言書を何度もかき直すこともあるため、「自筆証書遺言」から始めるのもありです。

司法書士のアドバイス:

特に財産が多い場合や特定の相続人に詳細な指示を残したい場合には、公正証書遺言が適しています。

司法書士や公証役場で手続きの流れについて相談すると安心です。

ステップ3:遺言執行者を決める

遺言執行者は、遺言書の内容を実際に執行する役割を担う人です。

信頼できる相続人や専門家にお願いすることで、遺言書が確実に実行されます。

若い方の場合、信頼できる友人や家族にお願いしておくと安心です。

もちろん、遺言執行者を司法書士にすることもできます。

具体例:

将来、お子さんが生まれた場合にそのお子さんのために遺言書を残すとき、遺言執行者として配偶者や信頼できる司法書士を指定しておくと、より確実に遺言が実行されます。

司法書士のサポートで安心して進める

司法書士は、遺言書の作成における法律的なアドバイスや手続きのサポートを行います。

また、遺言書が法的に有効であるか確認し、必要に応じて内容の見直しや更新をサポートします。

遺言書作成において「どこから手をつけていいかわからない」「遺留分の問題が気になる」などの不安がある方は、司法書士に相談することで解決策が見えてきます。

まとめ

遺言書は年齢を問わず、重要な財産管理の一環です。

特に若い世代の方も、将来のトラブルを未然に防ぐための準備として、まずは現時点での希望を遺言書に記しておくことをおすすめします。

司法書士のサポートを受けながら遺言書を作成することで、安心して未来の備えができます。ぜひこの機会に、遺言書の作成に一歩踏み出してみてください。

当事務所へのご相談を心よりお待ちしております。

江戸川区船堀、宇喜田、葛西、東小松川地域にお住まいの方で、相続・会社経営(商業登記を軸とした企業法務)に関するお悩みがある方は、ぜひ当事務所までご相談ください。

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今回は
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に関する内容でした。

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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