会社の承継問題を考えさせられる本


今年2冊めの読書日記。
といっても専門書の紹介のため、一般の
方向けでないことをご承知ください。


今回は、会社経営・企業法務に携わる士業
の方(司法書士・弁護士・税理士・
中小企業診断士等)及び会社経営者並びに
法務担当者は目に通してほしい本です。


『種類株式&民事信託を活用した戦略的事業承継の実践と手法』(日本法令)

種類株式&民事信託を活用した戦略的事業承継の実践と手法

河合 保弘 日本法令 2015-04-03
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昨今の中小企業の経営者の高齢化が会社の引き継ぎを難しくしている


自分の元気なうちは会社経営に携わりたい。
ただいつかは限界が来る。

その前に次の世代のことを考えないと、
取り返しの付かないことになる


会社の経営は、経営そのものの他に
家族間の問題、周りを取り巻く環境様々な
要因が含まれています。


一つ一つやっていかないと、
会社経営自体危ういものにしてしまう
恐れがあります。


どうしても「事業承継=相続」だけに固執
してしまう現状の承継問題にメスをいれた
のがこの本です。


専門家が入っても「財産」だけに目が
いくとかで、他のことを考えない承継も
見受けられます。


やはり、トータルに考えて初めて
事業承継(筆者は「事業承継」という
言葉は好きでないようですが)はうまく
いく、そのヒントをこの本で紹介して
います。


民事信託を活用した承継問題はこれからの時代は大事


私はこの本を読んで「種類株式」
重要性を感じました。

さらに大事だと思ったのは「民事信託」


財産に関して、民事信託をうまく活用
することが、これからの時代求められる
と感じました。


日本には、成年後見制度がありますが、
こちらが適用されると、財産はロックされ、
思った通りに使えなくなります。


いちいち家庭裁判所の許可が必要で
そのたびに手続を取らないといけなくなり
煩雑です。


任意後見制度は例えば第三者と契約した
場合、報酬等の費用がかかってしまい、
かえって使いづらいと指摘されています。


そこで、「財産面」に関して「民事信託」
を活用できれば、その部分だけ財産から
外れるため、会社経営には影響は
出にくいものと思います。


高齢化が進むに連れて、認知症の問題は
会社経営に影響をおよぼすことが懸念
されています。


この本でも書いていますが、成年後見
と民事信託の併用が今後の取組で
大事になってくるでしょう。


個人的に成年後見制度を変える時期に
きたような気がしているのですが・・・


具体的事例を交えて紹介


ただ単に法律論の説明にとどまらず、
この本の特徴として、具体的事例に
基づいて、どのように種類株式や
民事信託を活用していけばいいか
解説してあるところ。


細かくは自分でも研究しないと
行けませんが、こういうふうに
使えばいいのかとわかるのは
いいですね。

 

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まとめ

「事業の承継問題」

中小企業には切実の問題です。

これをサポートするのが士業や
コンサルタントの役割。

一方の側面だけで見て、ミスリードをして
しまうのが一番の問題。

そのためにも絶えず研究することが大事。


今回の専門書を読んで、改めて
「中小企業の承継に対する意識」を
考えさせられました。


とりわけ「民事信託」の分野について
もっと勉強する必要があると感じました。

種類株式&民事信託を活用した戦略的事業承継の実践と手法

河合 保弘 日本法令 2015-04-03
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入門書として下記の本も私は持っていますので、
再度時間のあるときに読み直します。

知識ゼロからの会社の継ぎ方・事業承継入門

真部 敏巳,河合 保弘 幻冬舎 2015-08-27
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