相続遺言 あなたは大丈夫?相続問題は相続税のかからない方々のトラブルが多いです!|江戸川区葛西司法書士の相続日記
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
遺産相続ってお金持ちの問題だと思っていたのですが、実は相続税がかからない家族間でもおきていると
聞いたのですが・・・ただ、うちの場合、家族も子供兄弟も仲がいいし、問題ないですよね。
財産もそんなあるわけないし・・・
そのように思っているあなた!
今は子供たちが仲が良くっても、相続をきっかけに相続財産や感情で揉めてしまうこともあります。
実は、相続をきっかけに財産のことで仲が悪くなるケースもあります。
相続財産が多かろうが少なかろうが、相続開始前から対策を立てることが重要になります!
相続遺言 あなたは大丈夫?相続問題は相続税のかからない方々のトラブルが多いです!
家庭裁判所の遺産分割事件の統計からわかること
令和2年の家庭裁判所の統計によると、遺産分割事件の審判・調停の新受件数は11,303件です。
遺産内容別の金額でみていると、意外と相続税がギリギリかかるかかからないかくらいの5,000万円未満の件数が全体の半分近くを占めています。
1,000万円台も多いことから、遺産総額の多いか少ないかに関わらずまずは相続問題が起きていることを認識してください。
相続税がかかるギリギリのラインではありますが、裏を返せば、相続税のかからない遺産分割事件が多いと予想されます。
なので、相続財産が少額の預貯金だけだから安心とか、不動産しかないから安心とか言っていられないのです。
不動産の相続が厄介なことに・・・
両親が亡くなり、誰も住まなくなった家。
子供間で遺産分割協議が整わない場合、いつまでたっても家の名義が決まらないままになってしまいます。
そうなると、建物がどんどん劣化し、建物が崩れてしまう危険が生じてきます。
建物内に所有者以外の人が勝手に入ることはできないため、地域防犯上近所に迷惑がかかります・
いわゆる「空き家」問題に直結します。
自分たちの相続で不動産名義が決まらないばかりに周辺住民に迷惑をかけている、そのようなことがすでにおきています。
「遺言を書く」デメリットを知っておくことが重要
ここで遺言書のことについて触れておきます。
遺言書を書いても、遺留分制度がある以上、相続財産を渡したくない相続人にも一定の額の割合で財産を引き継ぎます。
遺留分制度、これが実は相続問題の厄介な部分です。
遺言を書いていても安心できない理由がここにあります。
遺言を書く際、遺留分権利者に配慮した遺言を書くことはもちろん、「付言事項」で自分の思いをきちんと書くことも重要です。
特に離婚をして、前に結婚していたときの子供と連絡が取れていないときは、本当に注意する必要があるでしょう。
とはいっても、今後の相続財産が多かろうが少なかろうが、とりあえずは遺留分のデメリットのこともありますが、遺言書は必須でしょう。
まとめ
財産が多い人が相続問題に巻き込まれるそのように思っている方が多いでしょう。
しかし、実際のところ、相続税のかからない財産を有している方のほうが相続の問題が起きやすいということを意識してください。
さらに不動産は相続で厄介な問題があることも確認しておきましょう。
今回は
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