相続を後回しにすると何が起こる?江戸川区の司法書士が解説

東京都江戸川区船堀、司法書士・行政書士「きりがや事務所」桐ケ谷淳一です。

桐ケ谷のことをもっと知りたい方はこちらも御覧ください。

はじめに

相続の相談を受けていると、
「もっと早く相談しておけばよかった…」
という言葉を本当によく耳にします。

江戸川区で事務所を構えて相談を受けていると実家が近いご家庭が多く、相続の準備を「何となく後回し」にしてしまう傾向があります。

しかし、相続は後回しにすればするほど複雑化し、無料相談では解決できない状態になるという事実をご存じでしょうか。

この記事では、江戸川区で相続相談を数多く担当してきた司法書士として、相続を先送りにしたときに何が起きるのかをわかりやすく解説します。

相続を後回しにすると起こる3つの問題

1. 相続人が増えて、話し合いが難しくなる

相続は時間が経つほど、関係者が増えます。

  • 兄弟が亡くなる

  • その子どもが代襲相続人になる

  • 家族の状況が変化する

結果、相続人が3人 → 6人 → 10人と増えていくことも。

人数が増えるほど、全員の合意を取るのが困難になり、相続手続きは長期化します。

2. 書類集めが倍以上になり、進まない

相続では、出生から死亡までの戸籍が必須です。

本籍が転々としていたり、改製原戸籍が複数の役所にあったりすると、数十通の書類が必要になることもあります。(今は戸籍の広域交付制度を利用すれば戸籍を取得するのはややこしくないかと思いますが、時間を要することがあります)

後回しにした相続では、
・戸籍が散らばる
・請求先が増える
・時間がかかる
という負担が生じます。

3. 家族の関係が悪化し、無料相談では解決できない

相続の最も難しい部分は、“人の気持ち”が関わることです。

  • 同居していた人

  • 遠方に住んでいる人

  • 介護負担が偏った人

後回しにした時間の分だけ、それぞれの「本音」が積み重なり、無料相談では調整できない状態になります。

無料相談会の限界とは?

色々なところで相続の無料相談会は多く開催されています。

しかし無料相談の目的は、方向性を示すだけです。

以下は無料相談会でできないことの一例です。

  • 戸籍の実際の取得

  • 不動産名義の調査

  • 税務面の精査

  • 家族関係の調整

  • 具体的なスケジュール設計

すでに複雑化した案件は、この範囲を超えてしまっているため、無料相談会では解決できません。

たとえば司法書士の相談会で相続税の相談をしたりすることはできません。

相続の後回しを防ぐために“今日できる3つ”

相続をスムーズに進めるためには、以下の3つだけ押さえておけば十分です。

① 実家の名義(登記簿)を確認する

法務局やオンラインで「全部事項証明書」を取るだけで、状況がわかります。

② 相続人を紙に書き出す

ざっくりでOK。

後から家族関係が崩れるのを防ぎます。

③ 親の財産の“場所”だけ共有する

金額でなく、場所だけ。

これだけで手続きのスピードが倍になります。

まとめ:相続は“準備が9割”。後回しにせず早めに相談を

江戸川区の相続案件を見てきてはっきり言えることがあります。

それは、相続は早めに相談するほど簡単になるということです。

反対に、後回しにした相続は、無料相談では解決できないケースが増えてしまいます。

「うちはどうすればいい?」
「何から始めればいい?」

そんな場合は、ぜひ一度ご相談ください。

江戸川区の相続に強い司法書士として、あなたのご家族に合った最短ルートをご提案します。

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この記事を書いた人

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。