司法書士の費用 見積額がなぜ高くなってしまうのか?江戸川区葛西の司法書士が解説します
東京都江戸川区葛西駅前 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
〇〇の手続をお願いしたいのですが、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
電話で問い合わせが多いのがこの種の内容。
司法書士に依頼した場合、どんな費用がかかるのかを紹介します。
司法書士の費用 見積額がなぜ高くなってしまうのか?江戸川区葛西の司法書士が解説します
見積額が高い要因の一つ 登録免許税
司法書士が登記手続ををする際に必ずかかる費用として、「登録免許税」があります。
これは、法務局に登記申請をする際にかかる手数料で国に納めることが必要です。
「登録免許税」は司法書士に依頼しなくても自分で登記申請しても納めないといけない費用。
登記手続の内容によって、法務局に納める金額は異なってきます。
抵当権抹消登記や所有権登記名義人住所変更登記は、不動産1つにつき1,000円。
所有権移転登記の場合は、登記原因によって税率が変わってきます。
商業登記の場合、役員変更登記だと、資本金の額が1億円以下のときは1万円、1億円を超えると3万円、商号や目的を変更する場合は3万円と、こちらは登記申請する内容により、区分がきまってきます。
なので、登記費用が高いと思ったら、登録免許税がかかっていると思ってください。
登記が簡単だから司法書士報酬は安くなるのか?
司法書士も皆様の依頼を受けて、サービスに対する対価(報酬)をいただき事務所を運営しています。
皆様の報酬をもとに生活をしています。
なので、登記の内容や難易度によって報酬が変わってきます。
これは、登記の内容が難易度が高く、資料も集めたり法務局への事前相談、関係者との調整で時間を要することもあります。
そうなると作業時間に多く割かれ、それに伴うタイムチャージ的な費用がかかるのです。
途中まで作業していて、キャンセルされてしまうと、今までの作業量を本当は報酬として貰わないといけないと最近は思っています。
また、登記そのものは簡単ですが、実体が複雑の場合もあります。
登記は簡単だと一般的な方は思っても、あくまで表面的で、実体法がややこしいと結構手間取ることがあります。
自分で登記できると思っている人は、ただ単に書類が登記と合えばいいと思っていますが、そうすんなりとはいかないのです。
手続が簡単でも、そこに至る実体法のプロセスを考えて行わないと後でトラブルが起きるのです。
そのことを「登記は簡単だ」という人には理解してほしいのです。
ということで、登記は簡単だから費用を安くしてほしいというのを司法書士に言うのは本来は失礼に当たるのです。
まとめ
司法書士の報酬が高いと思ったあなた。
多くは登録免許税で費用がかかるのと、司法書士の調査や書類作成、実体があっているかの確認等で時間を割くので費用がかかるということをご理解ください。
先日、見積額の電話があり、この値段でやってほしいと言われ、あまりにも安すぎる値段だったので断りました。
殿様商売とか言われるかもしれませんが、それだけ調べることとかで時間がかかると、費用倒れとかになってしまうこともあるのです。
今回は
『司法書士の費用 見積額がなぜ高くなってしまうのか?江戸川区葛西の司法書士が解説します』
に関する内容でした。
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