親の相続で困らないために!相続税・遺留分・遺産分割の基本と対策を江戸川区の司法書士・行政書士が徹底解説!

こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える「相続」に特化した事務所、司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirijunshoshi)です。

はじめに:相続のことで悩んでいませんか?

親が亡くなったら、相続税ってどれくらいかかるの?

兄弟間でもめたらどうしよう…

相続は単なる財産の引き継ぎではなく、税金・法律・家族関係など様々な問題が絡む複雑な手続きです。

特に相続税の負担や遺留分をめぐる争いは、事前の対策があるかないかで結果が大きく変わるポイント。

今回は、相続税の節税方法と遺留分トラブルを避けるためにやるべきことを、司法書士目線で分かりやすく解説します。

「まだ大丈夫」と思っている方ほど、早めに対策を考えることが重要です。

1. 相続税は誰にでもかかる?まずは基本を知ろう

相続税は、すべての家庭で発生するわけではありません。

まず知っておきたいのが、基礎控除額です。

📌 基礎控除額の計算式

3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

例えば、相続人が配偶者と子ども2人(計3人)の場合、

3,000万円 + (600万円 ×3) = 4,800万円 が控除額になります。

この金額を超える財産がある場合に相続税がかかるので、まずは自分の親の財産がどれくらいあるか確認することが大切です。

2. 配偶者控除を活用すれば相続税ゼロも可能

配偶者は、1億6,000万円までは非課税で相続できるという「配偶者控除」があります。

つまり、配偶者がすべて相続すれば、ほとんどのケースで相続税はかからないということ。

しかし、ここで問題になるのが「二次相続」です。

一次相続と二次相続とは?

✅ 一次相続:夫婦の一方が亡くなったときの相続
✅ 二次相続:残された配偶者が亡くなったときの相続

一次相続で配偶者がすべて相続すると、二次相続で子どもが一気に高額な相続税を支払うことになるケースが多いです。

📌 対策のポイント

➡ 最初から子どもにも分配し、配偶者控除を利用しつつ負担を分散させる
➡ 生命保険や生前贈与を活用して、税金を抑える

このように、長期的な視点で考えることが大切です。

3. 遺留分とは?相続トラブルの火種になる理由

「親の遺言書に『すべての財産を長男に譲る』と書かれていたら?」

法律上、遺言書は有効ですが、すべての相続人に最低限保証されている相続分(遺留分)があります。

📌 遺留分の割合(配偶者+子どもが相続する場合)
✅ 法定相続分の1/2が遺留分

例えば、法定相続分が子ども2人で1/2ずつなら、
その半分(1/4ずつ)が最低限保証される「遺留分」です。

つまり、特定の相続人だけがすべてを相続するような遺言書を書いても、他の相続人が「遺留分侵害額請求」をすれば、財産を取り戻せる可能性があるということ。

「うちは仲がいいから大丈夫」と思っていても、いざ相続が始まると揉めるケースが後を絶ちません。

4. 実際にあった遺留分トラブルとは?

「親の遺言で長男がすべてを相続。納得できない次男が遺留分請求」

遺言書があっても、他の相続人が納得できないとトラブルになるケースは多いです。

例えば、
✔ 長男にすべての財産を渡す遺言があった
✔ 次男が納得できず、遺留分を主張
✔ 結果、長男は財産を分ける必要があった

「遺言さえあれば安心」と考えている方は要注意。

兄弟間の争いを防ぐためにも、遺留分に配慮した遺言書を作ることが重要です。

5. 生命保険を活用すればトラブル回避できる!

「どうすれば遺留分トラブルを防げる?」

有効な方法の一つが、生命保険の活用です。

📌 生命保険のメリット
✅ 受取人を指定できるため、特定の相続人に確実に渡せる
✅ 遺産分割協議の対象外なので、他の相続人と揉めにくい
✅ 相続発生後すぐに現金を受け取れるため、相続税の納税資金にも使える

財産を公平に分配しつつ、現金を確保するために、生命保険を使うのは賢い選択肢です。

6. 遺産分割協議書を作らないと手続きが進まない!

遺言書がない場合、相続登記や銀行口座の解約には、相続人全員の合意が必要です。

📌 遺産分割協議書を作成しないと…
✅ 銀行の預金が凍結されたままで使えない
✅ 不動産の名義変更ができず、売却も不可
✅ 相続人同士の話し合いが長引き、トラブルに発展

「あとで考えよう」と放置すると、手続きが進まず、かえって面倒なことに。

相続が始まったら、早めに遺産分割協議書を作成することが重要です!

まとめ:相続税と遺留分トラブルを防ぐには早めの準備がカギ!

相続税や遺留分トラブルを防ぐためには、事前の対策が必要不可欠です。

📌 相続税対策には「配偶者控除」「生前贈与」「生命保険の活用」
📌 遺留分トラブルを避けるには「遺言書の作成」「適切な財産分配」
📌 遺産分割協議書を作成しないと、手続きが進まないので要注意!

「親の相続、今のうちに考えておけばよかった…」と後悔する前に、早めに動きましょう!

当事務所では、以下のサポートを提供しています。

最近では「相続開始後」の手続きに重点的に相続手続きのサポートを提供しています。

✅ 相続登記(不動産の名義変更)
✅ 遺産分割協議書の作成
✅ 預貯金解約手続き
✅ 遺産整理業務

江戸川区で相続手続きを検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

今回は
『親の相続で困らないために!相続税・遺留分・遺産分割の基本と対策を江戸川区の司法書士・行政書士が徹底解説』
に関する内容でした。

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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