司法書士実務ネタ 2024年10月から変わるものは?代表取締役の住所非表示措置と郵便料金の値上げ

こんにちは、東京都江戸川区船堀に事務所を構える司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。

はじめに

令和6年度も下半期に入りました。

だいたい10月初頭にいろいろなものが値上げになったり新しい制度ができたりすることが多いです。

司法書士業界も実務で影響することが多々あります。

今回は10月に変わるものを紹介していきます。

10月からの変化:代表取締役等の住所非表示措置

実務で一番影響が大きいのが、商業登記の代表取締役等の住所非表示措置。

これは、代表取締役の住所が登記簿に記載されているとプライバシーの問題がでてくることが起因でこのような制度が設けられました。

このブログでも何回かに分けて紹介しているので、ご覧になっていない方はぜひ御覧ください。

「代表取締役の住所非表示措置」は株式会社が対象となるため、合同会社は適用できないことに注意です。

さらに、代表取締役の住所非表示措置はすぐにはできず、会社設立や役員変更等と同時に行うことが要件となっています。

個人的には、実務に与える影響は大きいと思っています。

代表取締役の本人確認で登記簿に記載されている住所がないと別の本人確認書類を用意してもらう必要があったりします。

あと、住所非表示にしてしまうと、銀行からの融資や取引等でも影響が出るかもしれません。

あわせて、代表取締役の住所非表示措置を取るための添付書類も思った以上に厳格になると思われます。

私は、会社の規模が小さく、融資も受けず、プライバシー重視のひとり株式会社の場合であれば検討の余地はあるでしょうが、それ以外では慎重に検討しないといけないように感じます。

10月からの変化:郵便物の費用の値上げ

地味にでかいと思っているのが、「郵便費用の値上げ」。

自分も登記申請時に、「レターパックプラス」や依頼者との郵送のやり取りで「レターパックライト」を用いたりします。

これが地味に値上げされてしまうと、結構痛手です。

郵便局の職員の皆様は本当に苦労されているのはわかっているのですが、どうも最近はサービスが低下している気がします。

郵政民営化の影響が今頃になって地味にでてきている気がします。

定形郵便物が84円、94円が110円になったり、レターパックプラスが520円が600円、レターパックライトが370円から430円、速達も260円から300円、特定記録も160円から210円と値上げになります。

その分、サービスが良くなればいいのですが…

まとめ

10月から司法書士業界で地味に変わるものをピックアップしてみました。

実務の流れがどうなるのか注視しつつ、事務所の対応も考えていきます。

江戸川区船堀、宇喜田、葛西、東小松川地域にお住まいの方で、相続・会社経営(商業登記を軸とした企業法務)に関するお悩みがある方は、ぜひ当事務所までご相談ください。

当事務所のウェブサイトをチェック

今回は
『司法書士実務ネタ 2024年10月から変わるものは?代表取締役の住所非表示措置と郵便料金の値上げ』
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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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