会社法人等番号と法人番号の違いは何かあるのか?
ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
会社設立登記がされると、法務局で「会社法人等番号」が付されます。
それとは別に国税庁でも法人番号が振られます。
法務局の会社法人等番号と国税庁の法人番号となにか異なるところはあるのでしょうか。
会社法人等番号はどのように調べられますか?
会社法人等番号が振られる場合とは?
会社法人等番号が与えられるのは、会社や法人設立登記がされたときに付与されます。
会社法人等番号は12桁で「4桁」「2桁」「6桁」で構成されています。
最初の「4桁」は登記所コードで、最初に設立登記を出した場所を示します。
次の「2桁」は、設立登記の際の登記簿の種別(会社・法人等の種別)を示します。
「01」が株式会社、「02」が特例有限会社、合名・合資・合同会社は「03」、商号・支配人・未成年者・後見人は「04」、各種法人等は「05」で表します。
残りの6桁は、設立登記の際、その登記所のその登記簿のうちで、登記記録を起こした順番に付された番号です。
会社の本店移転登記をしても、会社法人等番号は変わらず、一度その番号が会社・法人で付されると、清算結了で登記簿が閉鎖されるまで、その番号が会社法人等番号としてずっとついてきます。
会社法人等番号と法人番号どこが違うのか?
会社法人等番号は商業登記簿に付されるので管轄は法務省ですが、法人番号は税務関係となるので管轄が国税庁となります。
法人番号は「13桁」となりますが、実は会社法人等番号とリンクします。
最初の1桁目(左側)の数字が12桁から計算されたチェックディジットをおいたものとなっており、残り「12桁」は会社法人等番号になります。
法人番号が分かれば会社法人等番号を知ることができる
会社法人等番号を知る方法として、法務局で履歴事項全部証明書を取得すれば知ることができます。
しかし、法人番号は国税庁のホームページから調べることができます。
法人番号の「13桁」から左側1桁目を除いた「12桁」の番号が会社法人等番号になります。
なので、国税庁のホームページで法人名と本店所在地調べれば、会社法人等番号も知ることができます。
わざわざ法務局で履歴事項全部証明書を取得する必要はなく調べられるます
なお、法人番号は会社設立後、国税庁から通知が来ることになっています。
先程の国税庁ホームページから調べることも可能ですが、会社設立後にはすぐには反映されず、しばらくしてから反映されることになります。
なお、法人番号から誰が代表者までは調べることはできないので、その場合は会社の履歴事項全部証明書を取得することになります。
まとめ
会社法人等番号は一般の方でも検索できるので、マイナンバーと違い公開されるのだということをご理解ください。
今回は
『会社法人等番号と法人番号の違いは何かあるのか?[ひとり会社の設立]』
に関する内容でした。
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