東京都江戸川区船堀「司法書士・行政書士きりがや事務所」「資格合格逆算メソッド」の著者司法書士・行政書士桐ケ谷淳一(@kirijunshisho)です。
目次
はじめに
相続登記の問い合わせで、いちばん多い質問があります。
「固定資産税評価証明書がないんですけど、費用いくらですか?」
先に結論を言います。
その質問のままだと、正確な金額は出ません。
なぜなら、相続登記の費用は「気分」ではなく、数字と作業量で決まるからです。
そして、その数字と作業量を決める材料が、あなたの手元にまだないからです。
この記事では、問い合わせ前に最低限そろえてほしい「3点セット」を、江戸川区の相続相談の現場目線でハッキリ書きます。
“相続未経験の人が損しないための準備”です。
見積りは「評価額×税率+作業量」で決まる。材料なしでは出ない
相続登記の費用は、ざっくりこうです。
-
税金(登録免許税):不動産の評価額で計算(相続は0.4%)
-
実費:戸籍などの書類取得費
-
報酬:あなたが“どこまでやったか/どこまで任せるか”で変わる
つまり、評価額が分からないと税金が出ません。
遺産分割協議書や戸籍の状況が分からないと作業量が読めません。
材料がなければ、見積りは「当てずっぽう」になります。
当てずっぽうの見積りが欲しいですか?
普通は、いりませんよね。
まず言わせてください:「評価証明書がない」は本質じゃない
評価証明書がないこと自体が問題なのではありません。
問題は、不動産の評価額(価額)が分かる資料が一切ないことです。
そして、ここで誤解が起きます。
「評価証明書がない=進められない」これは思い込みです。
法務局の案内では、申請書の添付書類として課税証明書(課税明細)の写しまたは固定資産評価証明書の原本を求めています。
つまり、固定資産税の通知に評価額の載った課税明細が付いていれば、入口になることがあります。
(ただし、最終的に何を添付できるかは個別の書類内容で確認します)
問い合わせ前にこれだけ出してください(3点セット)
ここからが本題です。
相続登記の費用感を知りたいなら、「評価証明書ありますか?」より先に、次の3点が必要です。
① 不動産の評価額が分かる資料(どれか1つ)
-
固定資産税納税通知書の課税明細
-
固定資産評価証明書
-
課税証明書
ここがゼロだと、登録免許税(税金)の計算ができません。
税金が出ない見積りは、土台がありません。
② 遺産分割協議書が必要かどうか(=分け方が決まっているか)
相続登記は、最終的に「誰の名義にするか」で必要書類が変わります。
-
法定相続分で登記するのか
-
誰か1人にまとめるのか
-
まだ家族で決まっていないのか
この情報がないと、遺産分割協議書が要るかどうかが読めません。
そして、ここが未整理だと、登記だけで終わらず預貯金や証券も含めた整理(遺産承継)に広がることがあります。
③ 戸籍がどこまで揃っているか(ゼロならゼロでOK)
戸籍がゼロでも相談はできます。
ただし、誰が集めるかが決まっていないと、見積りはブレます。
-
これから集める(自分で/専門家に任せる)
-
亡くなった方の出生〜死亡まで揃っている
-
相続人の現在戸籍まで揃っている
ここを隠したまま「いくら?」は、かなり無理があります。
「いくらですか?」の前に、こう聞いてください(尖ってるけど一番親切)
見積りが欲しいなら、質問を変えましょう。
あなたが損しない聞き方はこれです。
【コピペOK】問い合わせテンプレ(これだけで話が進みます)
-
不動産:江戸川区の(マンション/戸建て)です
-
評価額が分かる資料:課税明細(ある/ない/探し中)
-
分け方:決まっている/未定
-
戸籍:まだ/一部あり/揃っている
-
希望:登記だけ/預貯金等も含めて整理したい
これが書けないなら、今やることは「見積りを取る」ではなく、資料を探すか、分け方を確認することです。
“早く安く”終わらせたい人ほど、最初にやるのは見積りじゃない
ここもハッキリ言います。
相続登記を早く終わらせたい人ほど、最初にやるべきは
-
課税明細(評価額の紙)を探す
-
分け方が決まっているか確認する
-
戸籍を誰が集めるか決める
この3つです。
これができた瞬間、見積りは「当てずっぽう」から「現実の数字」になります。
まとめ:見積りは“材料”がそろった人から正確になる
「評価証明書なしでいくら?」は、答えを難しくする質問です。
答えを早く正確にしたいなら、出すべきは3点セット。
-
評価額が分かる紙(課税明細など)
-
分け方(遺産分割協議書が必要か)
-
戸籍(どこまで・誰が集めるか)
江戸川区相続のご相談では、ここを整理してから最短ルートを作ります。
“いきなり完璧”は不要。材料だけ揃えれば十分です。
