相続が始まったら司法書士に何を持って行く?持ち物・費用・税金をはじめての方向けにやさしく解説

東京都江戸川区船堀「司法書士・行政書士きりがや事務所」司法書士・行政書士桐ケ谷淳一(@kirijunshisho)です。

はじめに

親が亡くなって相続が始まった。

何から手をつければいいか分からないまま、気づけば時間だけが過ぎてしまう…。

江戸川区で相続のご相談を受けていると、「まず何を持って相談に行けばいいですか?」という質問がとても多いです。

相続は人生で何度も経験するものではないので、分からなくて当然です。

この記事では、相続の体験が一度もない方向けに、

  • 相談に行くときの持ち物(最低限でOK)

  • 相続手続きにかかる費用の全体像

  • 税金の“よくある誤解”(相続税・不動産取得税など)

を、専門用語をできるだけ使わずに噛み砕いて解説します。

相談は「完璧な書類」より“状況が分かるメモ”が大事

最初にお伝えしたい結論はこれです。

相続の相談は、最初から完璧に書類を揃えなくて大丈夫です。

大事なのは、
「誰が亡くなったか」「家族構成」「主な財産(だいたいでOK)」が分かること

これが分かるだけで、相続の段取りが立ちます。

後は、相続人間の人間関係がわかるとすでに争いが起きていれば弁護士にお願いしたほうがいいなど、対応策も見えてきます。

まず落ち着いて:相続で決めることは「順番」がある

相続は、いきなり「分け方」を決めるものではありません。
大事なのは順番です。

相続開始後の大まかな流れ(ざっくり)

  1. 亡くなったことの確認(死亡届は通常済んでいます)

  2. 相続人を確認する(家族関係を整理する)

  3. 財産を確認する(不動産・預貯金・保険・借金など)

  4. 分け方を決める(必要なら遺産分割協議)

  5. 名義変更や解約などの手続き(不動産なら相続登記)

「何から手をつければいいか分からない」は、順番が見えていないだけのことが多いです。

相続手続きを実際に体験した人からお話を聞くと、何から手をつけていけばいいか分からないとお話する方が多いです。

相談に来るときの持ち物(最低限これだけでOK)

ここから本題です。江戸川区相続のご相談で、持ってきていただくと話が早いものをまとめます。

全部そろっていなくて大丈夫なので、「あるものだけ」でOKです。

①亡くなった方に関するもの

  • 亡くなった方の氏名・住所・生年月日が分かるメモ

  • 死亡日が分かるもの(死亡診断書のコピー/除籍の写しなど。手元になければメモでOK)

  • 最後の住所が分かるもの(住民票除票など。なければメモでOK)

※書類がなくても、まずは「いつ・誰が・どこで」が分かれば相談できます。

②相続人(家族関係)が分かるもの

  • 家族構成のメモ(手書きでOK)

    • 配偶者はいるか

    • 子どもは何人か

    • 子が亡くなっている場合は孫がいるか

    • 兄弟姉妹が相続人になる可能性があるか

「簡易家系図」を書いて持ってくるだけで、相談がスムーズになります。

③財産が分かるもの(だいたいでOK)

不動産がある場合

  • 固定資産税の納税通知書(あると最強)

  • 登記識別情報(昔の権利証)や登記簿謄本(あれば)

預貯金がある場合

  • 通帳、キャッシュカード、銀行からの郵送物

  • ネット銀行の場合は、銀行名が分かるメモ

保険がある場合

  • 保険証券、保険会社からの郵送物

投資(NISA含む)がある場合

  • 証券会社名が分かるもの(郵送物、アプリ名でもOK)

借金が心配な場合

  • 督促状、契約書、カード類など(あれば)

④本人確認(相談者ご本人のもの)

  • 運転免許証、マイナンバーカードなど

  • 印鑑(認印でOK。最初から実印でなくて大丈夫)

相続手続きにかかるお金の全体像(“3つ”に分けると分かりやすい)

相続にかかる費用は、ざっくり次の3つに分けると理解しやすいです。

①書類取得の実費(役所・法務局)

  • 戸籍の取り寄せ

  • 住民票関係

  • 登記簿謄本(必要な場合)
    など、1通ごとに手数料がかかります。

②税金(ケースにより)

代表的なのはこの3つです。

  • 相続税:一定の条件を超える場合に検討

  • 登録免許税:不動産の名義変更(相続登記)にかかる

  • (原則)不動産取得税は相続ではかからないという理解が入口

※税金は「ある・なし」がケースで変わるため、最初に全体像を整理すると安心です。

③専門家に依頼する報酬(司法書士など)

  • 相続登記(不動産の名義変更)

  • 戸籍収集の代行

  • 遺産分割協議書の作成サポート

  • 預貯金の解約や名義変更の手続き(遺産承継業務)

など、依頼する範囲で変わります。

「相続登記だけのつもりが、実は預貯金や証券も整理が必要だった」ということはよくあります。

まずは、どこまでを自分でやり、どこからを任せるかを整理しましょう。

初めての方がやりがちな失敗3つ(先に知っておくと安心)

失敗①:いきなり銀行に行って止まる

戸籍などが揃っていないと、窓口で手続きが進まないことがあります。

先に「相続人の確認」と「必要書類の整理」をすると無駄足が減ります。

失敗②:家族で話し合う前に、誰かが勝手に動く

動いた人が悪いわけではありませんが、情報の偏りが疑いを生みます。

まず「連絡役(窓口)」を決めるだけで空気が守られます。

失敗③:不動産だけ先に片づけようとして詰まる

不動産は相続登記が必要ですが、分け方(遺産分割)が決まっていないと止まることがあります。

不動産と預貯金をセットで整理すると、全体が早く進みます。

江戸川区相続で不安がある方へ(江戸川区司法書士として)

相続は「何が分からないか分からない」状態になりやすい手続きです。
だからこそ、最初に整理できると一気に楽になります。

江戸川区相続のご相談では、

  • まず何をすべきか(優先順位)

  • どの書類が必要か(最短ルート)

  • 不動産がある場合の進め方(相続登記の段取り)

を、状況に合わせて一緒に整理します。

まとめ

相続が始まったとき、持ち物を完璧に揃える必要はありません。

まずは次の3つだけで大丈夫です。

  • 家族関係が分かるメモ(簡易家系図)

  • 財産の入口が分かるもの(固定資産税通知・通帳・証券会社名)

  • 亡くなった方の基本情報(氏名・住所・死亡日)

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この記事を書いた人

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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。