司法書士の業務日記 専門書購入で1万円近くの出費…

司法書士の業務日記 専門書2冊購入で1万円近くの出費…

ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。

はじめに

今回のブログは、司法書士向けに書いているので、一般の方が読んでもわからないところがあることをご理解ください。

どうしても仕事のために必要となる専門書が必要となるときがあります。

専門書は、ビジネス書が1冊1,500円なのに対し、同じページ数で2,000円前後し、中には5,000円位するものも。

今回は2冊購入してきましたのでご紹介します。

改正会社法関係の書籍を購入(2020年10月)

会社法改正施行に伴い書籍購入

今回の会社法改正内容は、以下のとおりです。

  • 株主総会の規律に関する見直し
  • 取締役等の規律に関する見直し
  • その他(取締役の欠格事由、株式交付、社債の管理など)

大会社メインの改正となっています。

一問一答 令和元年改正会社法

竹林 俊憲 商事法務 2020年09月28日頃
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この本を読んで気になったこと 取締役の欠格事由

個人的には、取締役の欠格事由で、成年被後見人等が外れるということが実務に影響を及ぼすことくらいだと思っています。

この本で、成年被後見人が取締役に就任した場合、成年後見人が取締役の職務の執行を代理することはできないと書いてあり、実務でも実際被後見人が取締役の地位を有する場合は事業承継等などに限られると思われます。

特にひとり株式会社の場合、成年被後見人となった場合デットロック状態は一応回避はされますが、議決権行使の場合にはどうなるか、考えないといけない点はあります。

改正法が司法書士試験には出題されるので、実務についている司法書士は知っておかないとまずいということもあります。

現状、立法担当者が解説してくれる本はこれくらいしかないので、この本で勉強していきます。

司法書士専門書を立て続けに購入(2020年9月)

事業承継の入門書

事業承継は自分が独立開業するときから興味ある分野です。

なかなか仕事には結びづらいところはありますが、中小零細企業やひとり会社では今後起こりうる問題。

折角築いた地位をそのまま何もしないで消滅させるのは正直もったいない。

いいノウハウや技能があればどこかが目をつけてくれる。

もしくは、誰かに継がせたいときに、色々な税務や法務の問題、相続の問題も絡んで一筋縄はいきません。

そうなると、私も基礎からどう取り組むかを考えたかったため、以下の本を購入しました。

「事業承継法」入門

鈴木 龍介 中央経済社 2020年08月28日頃
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中小企業の法務に絡む本

役員変更登記は単純ですが、一筋縄にはいかないことも多々あります。

登記だけすればいいのかと思うと、役員報酬の絡みとかも視野に入れないといけない部分がでてきます。

意外と役員変更登記を税理士目線で見ることも大事になることがあります。

自分も税理士の先生にお世話になっており、税理士の先生目線で株主・役員の法務を見ることも大事だと言えます。

そこで以下の本を購入。

司法書士が“ここだけは”税理士に伝えたい中小企業における株主・役員の法務Q&A

司法書士法人F&Partners/鈴木 龍介 中央経済社 2020年09月08日頃
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相続法改正と司法書士業務

相続法改正は司法書士業務に影響を与えることが多いです。

最近は相続法改正に関する本が結構出ていますが、司法書士の業務に絡む相続法改正の本は少なめ。

なので、業務に際して知っておくといいかもしれないということで、こちらの本を購入しました。

Q&A改正相続法と司法書士実務のポイント

日本司法書士会連合会 新日本法規出版 2020年08月
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司法書士の業務日記 専門書2冊購入で1万円近くの出費…(2019年10月購入)

1冊目 民事保全・非訟マニュアル

この本は、何かと話題の岡口基一裁判官が書かれた本。

要件事実マニュアルなど、実務でも参考になる本を手掛けています。

今回は「民事保全・非訟マニュアル」ということで、どんなものかと思い購入。

意外と、商事非訟部分は実務で役に立ちそう。

というか、今後ひとり会社の設立が多いため、今後商事非訟部分は実務でもいろいろ出てきそうな気がします。

書式も豊富にあるので、参考になりそうです。

ただ、司法書士の場合、商事非訟事件は地方裁判所が原則的管轄となるため、代理人にはなれず、訴状作成のみが対象となるでしょう。

多くは弁護士案件となりますが、司法書士として知っておくことは悪くないと思います。

保全については、司法書士実務でどれだけ扱えるかは分かりませんが、金融機関等で聞かれる方もいるかと思われます。

なので、一冊持っていれば安心と言えるでしょう。

2冊目 社団法人・財団法人の登記と書式

一般社団法人や財団法人に関する本が少ない中、「社団法人・財団法人の登記と書式(第3版)」は書式もついていて参考になる本。

第2版も持っていましたが、せっかくの機会なので書い直しました。

設立から解散・清算までひととおり書かれているので、持っておくといいでしょう。

最近は一般社団法人を作りたいという方もいるので、設立時から関与する先生も増えるでしょう。

さっと見ましたが、辞書的役割を果たす本といえます。

まとめ

実務本は仕事で使うことが多く、費用もビジネス書とかと比べ高い。

その分お客様に還元できるようにしっかり勉強していきます。

今回は
『司法書士の業務日記 専門書2冊購入で1万円近くの出費…』
に関する内容でした。

あわせて読みたい

参考書籍

「事業承継法」入門

鈴木 龍介 中央経済社 2020年08月28日頃
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司法書士が“ここだけは”税理士に伝えたい中小企業における株主・役員の法務Q&A

司法書士法人F&Partners/鈴木 龍介 中央経済社 2020年09月08日頃
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Q&A改正相続法と司法書士実務のポイント

日本司法書士会連合会 新日本法規出版 2020年08月
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司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

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