司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一 東京都江戸川区葛西駅前
会社設立などの企業法務・相続専門
司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。
目次
はじめに
未だに会社設立といったら「株式会社」と思っている方はいませんか？
これからの時代、選択肢として「合同会社」も入れるべきです。
そもそもあなたが「合同会社」をイメージできないかもしれません。
「合同会社」とは？合同会社を選ぶメリットは？今回のブログで紹介します。
会社法が施行されて１０年 合同会社の登記件数が伸びています！
法務省から発表された平成28年の合同会社の登記件数は本店所在地で55,526件あります。
会社法が改正されて１０年が経ち、合同会社がだいぶ浸透しています。
合同会社の設立件数は、平成28年は27,873件で、20,000件を超えています。
これから起業される方は、合同会社も選択肢に入れておかないといけません。
合同会社が向いているのはどんな方々？
合同会社は、どんな起業家の方に向いているのでしょうか？
個人的には、合同会社は以下の方に最適です。
- 法人成りで会社設立費用を節約したい起業家
- 対外的な信用をあまりこだわらない事業をされる方
- 主婦起業やシニア起業などコンパクトな起業を目指す方
株式会社だとちょっと・・・
でも法人化したいというのであれば、合同会社はうってつけの会社形態です。
合同会社を選択するメリットは？
合同会社を設立する際のメリットとは何でしょうか？
- 公証人の定款の認証がいらない
- 会社設立の登録免許税が株式会社の場合と比べ半分以下
大きく分けると、以上２点です。
定款作成が合同会社にとって命！
定款については株式会社と比べると、定款自治の原則が広くなるため、事業に応じて考えないといけません。
「合同会社の設立は定款作成が命」と言っている方がいるくらい大事です。
合同会社の設立を検討しているあなたは必ず司法書士などの専門家を介して会社設立登記をやったほうがいいです。
合同会社の設立登記の費用がかなり安い！
おそらく、司法書士に依頼した場合、株式会社会社設立の登録免許税分で報酬まで賄えると思います。
念のため、合同会社の設立登記は法務局に支払う登録免許税が6万円です。
もし定款を電子署名すれば謄本印紙代４万円を浮かすこともできます。
株式会社設立登記の登録免許税が15万円で定款認証の費用が約5万円あることを考えると、合同会社の設立はかなり安くできます。
まとめ
これからの時代、コンパクトに会社経営をしたい起業家の方が増加すると思います。
その際「合同会社」の存在を知らないのはもったいないことです。
ただ、合同会社設立に際しては、定款作成がメインになるので、そのことを忘れないようにしてください。
参考書籍
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合同会社のモデル定款―利用目的別8類型―
江頭 憲治郎 商事法務 2016-05-25
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5つの定款モデルで自由自在 「合同会社」設立・運営のすべて
神﨑 満治郎 中央経済社 2014-08-26
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