東京都江戸川区 ひとり会社設立や小さい会社の企業法務・相続専門 資格試験アドバイザー 司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。
目次
はじめに
あなたの会社、定款大丈夫ですか?
とりあえず法人の枠だけほしいということで、定款作成をおろそかにしていませんか?
株式会社でも合同会社でも定款は重要です。
今回は定款に焦点を当てて書きます。
法務局サイドも困惑?
数年前、以下の内容が専門雑誌に記載されていました。
司法書士等登記を専門に扱っている方が読む雑誌に「月間登記情報」というのがあります。
法務省民事局の方が座談会で以下の内容を述べています。
中小会社のなかには、機関設計が自由化・多様化したことにより、会社法を理解せず、設立時に安易に見本を見て定款を作成したためか、自社の機関設計をよく理解していない会社や、正しい決議機関で決議していないなど必ずしもガバナンスがしっかりしているとは思えないような会社が散見されている
(登記情報638号13ページより)
法務局の側で上記のような見方をしているのに驚きました。
最近は会社設立も簡単になり、定款に関する考えが希薄になっている気がします。
正直、会社設立の時に、ただ定款の雛形を埋めていればいいというのではダメです。
会社設立のサービスを提供している業者もこのあたりは意識すべきです。
これから起業される方は、会社設立の法的知識を認識してやるようにというメッセージと私は受け止めました。
経営者の皆様!コンプライアンス大丈夫?
会社の規模に合わせて、定款も法律の定める範囲内で自由に決めていいという趣旨で、「定款自治の原則」というのがあります。
定款に何が書かれているか、定款の条文の意味を経営者の方はある程度理解しないといけない時代になっています。
経営者の方は、コンプライアンスやガバナンスをもっと意識しましょう。
会社設立の段階から、法的手続きについては司法書士等の専門家のアドバイスを聞きながら行う、定款の中身を理解して、納得した上で会社設立を行う。
会社設立後も、登記簿に変更事項が生じたり、定款を変える必要があった場合、株主総会等の決議要件など、定款や会社法に沿って準備をし、決議を行う。
決議要件とか定款で示されている場合もあり、それに沿って行わないと、定款・法律違反につながります。
決議取り消しの対象となり、訴訟のリスクにも繋がりますので要注意です。
中小企業の経営者の皆様、コンプライアンスの意識大丈夫ですか?
これから会社を設立したい方へ 報酬の安さだけで専門家を選ばない
会社設立を安く請け負うところは、大概定款は雛形通りで進めていくことがほとんど。
なので、経営者も定款の中身を知らないまま経営をしていくリスクがあります。。
今まではなんとか定款の中身を知らなくても経営は成り立ってきましたが、これからの時代、そうも言えなくなりました。
経営者の方は、定款の中身と最低限の会社法に関する法律知識を身につけておかないといけません。
これから起業される方は、値段だけで会社設立を決めてはいけません。
定款の内容などきちんと会社設立に関する相談ができる専門家を見つけることが大事です。
くれぐれも会社設立をサービスとしているところには依頼しないほうがいいです。
会社設立は自分の赤ちゃんが生まれるのと同じ、そして、永続的に企業は続いていく。
そうなると最初の会社設立のときが肝心です。
信頼できる専門家とともに起業される方がいいです。
設立後の相談にも乗っていただけることもあるので、費用の安さだけで選ぶのはリスクがあります。
まとめ(今日の気づき)
会社設立時フリーランスや副業で法人化する人も定款の中身を知っておく
会社設立時、専門家に依頼するときは安さで選ばない
定款の内容を知っておくことがますます重要な時代になっていくと感じています。
今回は
『フリーランスや副業で法人化を目指すあなた!会社設立時の定款をきちんと理解していますか?江戸川区の司法書士が解説』
に関する内容でした。
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