過払い金が出ますか?
最近ラジオやテレビコマーシャルで
「過払い金は早めに回収しましょう」
とか大手司法書士事務所が
頻繁に流しています。
実際はどうなのでしょうか?
個人的な感想ですが、
過払い金の返還は大幅に減りました。
逆に、
「債務が膨大になり、どうにかしたい」
という相談が増えています。
出資法の改正もありましたが、
債務整理案件も大きく変わりました。
債務整理案件の動向は?
どうも最近、
過払い金案件は大手司法書士事務所が
多く手がけている
という噂を聞きます。
実際のところ分かりませんが
あれだけテレビやラジオで広告していると
反応は大きいでしょう。
私の事務所の場合、
年初はそんなに債務整理案件相談が
少ない状況でした。
しかし、ここ最近、
債務整理に関する相談が結構あります。
今は債務を減らすことは難しい
今では、大手消費者金融、
クレジット会社にしても、
利息制限法に従って融資しています。
なので、
借り始めたのがつい最近とかであると、
債務額そのものを減らすことはできない
と思ってください。
平成20年以降に借り始めている場合は
過払い金も発生しないし、
債務額自体減らないです。
先日も
「過払い金出ますか?」
という相談で、
「何年前からやっていますか?」
と聞いたところ、
「3年前です・・・」
という答えが返ってきました。
その時点では既に利息制限法通りしか
融資していないので、
過払い金どころか、債務額を任意で
減らすことは難しいです。
基本、任意整理するとなると、
利息をカットした和解が前提です。
もし、いま返済している額と
同額の場合は、自己破産も視野にいれる
必要があります。
正直、業者も任意整理について
厳しい対応をしているところもあるので
自己破産したほうがいいこともあります。
まずは専門家に相談、そして生活見直しを!
まず、債務額が膨大になった場合、
司法書士・弁護士などの専門家に
相談することをオススメします。
後は、自分の生活を見直すこと。
それができないかぎり、
いくら手続きをやっても
意味がありません。
過去のことは致し方無いので、
まずは自分の生活を見直す
これが債務整理において大事なことです。
過払い金のことについては
また改めて書きます。
事例に学ぶ債務整理入門―事件対応の思考と実務 (事例に学ぶシリーズ)
債務整理実務研究会 民事法研究会 2014-04
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