会社法全体を俯瞰「会社法の仕組み」  | 司法書士行政書士きりがやの読書日記

写真 2014-08-28 8 13 09
★会社法全体を俯瞰するには最適

今回紹介する本は、
「会社法の仕組み」
(近藤光男著 日本経済新聞社)

文庫本サイズ(日経文庫)となっていて、
電車の中でも気軽に読むことができる。

会社法は平成18年5月から施行されている。
昔の法律と異なるところもあるので、
この本で、全体像をつかむのは最適だろう。

★改正法にも対応

平成27年春頃に改正会社法が施行される予定
である。

コンプライアンスの強化、新たな機関設計
(監査等委員会設置会社の創設)など、
それなりに実務に影響を及ぼすことが
多い。

この本では、改正会社法を意識した内容にも
なっているので、どのような改正がおこなわれるのか
見るにも最適な本である。

★文庫本がゆえに・・・

これはしょうがないが、文庫本で読みやすさ
分かりやすさを意識しているので、全部を
網羅しているわけではない。

細かい論点については専門書で補充する必要が
ある。

さらに、公開会社を中心に書かれているので、
非公開会社については、記述が薄い。

中小企業の経営者がこの本を読むと、
経営等公開会社と非公開会社とでは異なるので
ちょっと読みづらいかもしれない。

★誰が対象か?

私個人的には、大会社で法務部に所属したあなたが
読む分には最適な本だと思う。

あと、法学部の学生が、会社法の全体を見るうえでは
この本は最適だろう。

いずれにしても文庫本サイズで、会社法を分かりやすく
書いているので、会社法全体を知りたい方には
この本はお薦めである。

※最近、会社法の専門書も改訂版が発売された。
こちらは完全な専門書なので、分からないときに
調べるいわば辞書がわりの本である。

Comments

comments

Youtube

無料メルマガ登録

ブログとは違った内容で更新 無料メルマガ登録はこちら!
毎週月曜日に発行中
メルマガ登録フォーム

メールアドレス ※必須
名前(姓) ※必須
名前(名) ※必須

関連記事はこちら

この記事を書いた人

アバター画像

司法書士・行政書士 桐ケ谷 淳一

鉄道(乗り鉄・撮り鉄両方)と麻婆豆腐・担々麺をこよなく愛する司法書士・行政書士です。
ひとり会社設立、副業・複業、小さな会社の企業法務の分野を得意としています。
1977年1月 東京生まれ東京育ち
2000年 日本大学法学部法律学科卒業
2004年 司法書士試験合格
2005年 行政書士試験合格
2007年 東京都江戸川区葛西駅前にて司法書士事務所・行政書士事務所を開業
2017年 平成27・28年施行改正会社法・商業登記規則、役員変更登記の注意点(株式会社レガシィから)のCD・DVDを出しました。

広告